海洋は、無限の可能性に満ちた未知のフロンティアです。
地球と共生する新しい理想都市の創造を!
趣意書
宇宙的視野で地球を眺めた時、広大な宇宙の中で地球は小さな小さな星ですが、漆黒の中に青く輝く美しい姿は無条件に感動を与えてくれます。
しかし、地球的視座でこの星が抱える現状に目を向けた時、世界には慢性化した環境問題をはじめ、絶え間ない紛争、人口・食糧問題など諸問題が蓄積しています。
こうした諸問題の解決に向けて、これまで国連を初めとした国際機関関係等で真剣な議論と取り組みがなされてきましたが、地球の現状は先進国主導の政治・政策的な形づくりの処方策だけでは立ち行かないところまで来ています。
地球規模に拡大する諸問題はそのもとを辿れば自然から離れ、人間本位に進化発展を続けてきた人類を起因とした人災でありますが、それに加えて近年の宇宙規模で起こっている太陽磁場の異変、太陽活動の低下などは、今後の地球の自然現象に及ぼす影響がかなり大きいと予測されます。
誰もが予感しているように、人類を起因とした人災、また人智をはるかに超えた宇宙的な力によってもたらされている全人類が遭遇している危機は、個人・国のレベルをはるかに超えた全地球的、全生命的規模のものです。
このような状況下でこれから私たちがなすべきこと、できることとは一体何でしょうか?
地球はそれ自体が大きな生命体であり、生命(いのち)を生みだし育む母なる水の惑星です。そして私たちは母なる地球の大きな生命の一部分として今ここに生かされています。
母なる地球にとっては、人類一人ひとりは育みと成長のために自らの命を惜しまず与え続けて来た愛すべき子供たちであり、その子供たちが自然から離れ、人間本位に進化発展を続けて地球GAIAの心を見失っていく姿を見続けてきた傷ついた心は、今の地球の姿として表されていると思います。
私たち人類は病める母、地球の痛みに子供として心を寄り添い、人種や国籍、思想や宗教を超えて、地球に生かされている一人の地球の子供として、地球の蘇り、希望ある未来を創造していく責任があるのではないでしょうか。
地球を故郷とする私たちはひとつの家族であり、一人ひとりが、親として、子として、兄弟姉妹として、互いを慈しみ合う心情を大きく育て、成長進化した地球市民として、私たち自身が責任を果たしていくべき問題・課題として真摯に取り組む以外に解決の糸口はないように感じます。
「地球意識に立つ民意によるプロジェクトの起動」これこそが、今私たちに最も願われている事案であり、本構想は『人間性の回復』の重要性を啓蒙しながら、昨今の緊急課題の一つである、巨大地震や大災害に備える対策として、緊急時における空・陸・海からの救援救助システムを搭載する『多目的緊急救援移動体システム』の創建を目指すものです。
災害などの緊急時においては、人員や物資の輸送・救助活動・医療活動等で貢献する『緊急救援移動体システム』として、また平時においては、国を越え、地球を一つの国として、大宇宙・大自然との調和の中で新しい地球文明を創造していく『未来創造型船舶』として世界を巡航し、夢と希望を世界中の人々に届けていきたいと考えます。
如何なる利権にも左右されない地球市民の叡智を結集したプロジェクト。
それが本構想として提案する「Project Seatopia(プロジェクト シートピア)」です。